学校以外で学生に対して勉強を教え、学力をサポートしてくれるのが家庭教師サービスです。塾とは違って個別指導のため、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなサポートを受けられるのが魅力。失敗しない教師の選び方やポイントについて見ていきましょう。
個人と業者の違いを確認
まずは家庭教師をどこから探してくるかについて確認しておきましょう。学生の自宅に訪問してくるのは、個人で活動しているタイプと業者に雇われているタイプの2種類に分類されます。個人で活動しているタイプの教師は、業者のような仲介会社を通さないため雇用費用が安くなりやすいのが特徴的。費用を節約して家庭学習を依頼するのに向いていますが、仲介会社がないため教師の経歴や実力を保証してくれる存在がいません。実績の詐称やマナー教育のなさなどがトラブルを招く可能性もあるため、人柄を見極めるのが難しいところ。
業者に雇われているタイプの教師であれば、仲介会社となる家庭教師グループが面接や試験をあらかじめ行い、それを通過した上で雇われているという保証があります。そのため信頼できる上、各教科や志望校などに適した人材が派遣されやすいでしょう。ただし業者から派遣される教師は費用が高くなりやすい上、サービスによって料金プランが異なり、価格交渉などはできません。教材の販売を行っている業者もある点に注意しましょう。
学歴と指導力のバランス
家庭教師を雇うのは、学生の学力をアップさせるため。教師は学力アップの目的に適した人材の選び方が大切です。例えば難関大学の受験を目的として雇う場合は、学歴の高さが非常に重要。逆に定期テストの点数を上げたり、最低限の学力を維持するためだけであれば、そこまで高い学歴は必要ありません。ただし学歴が優れていることだけが教師の実力を保証するわけではないという点に要注意です。
教師に必要なのは、学生の目標を満たせるだけの学力と指導力です。どんな優れた学歴を持っていても、それを分かりやすい言葉にかみ砕いて丁寧に教えられるスキルが欠かせません。学生の目線に立って寄り添ったり、悩みを理解したりしてくれる人間的なスキルも理想的な教師の要素。教員免許などがあれば家庭教師として非常に心強いですが、それ以外にも教師の人柄や、これまでに教えてきた学生の年齢や目標について確認しておくと安心です。
スケジュールに余裕を持った選び方
家庭教師を探す際は、一朝一夕にはいきません。人と人がかかわって目標を達成するサポートを受けるサービスですから、相性の良し悪しや頼りがいの確認などに時間をかける必要があります。複数人の教師と話をしてみて、誰なら心強いかをしっかり吟味することが大切。
個人や業者、どちらから教師を探すにしても、しっかりスケジュールに余裕をもって臨みましょう。受験シーズンなどに合わせて家庭教師のニーズは急増するため、人気の教師のスケジュールが埋まってしまうこともあります。余裕を持ったスケジュールで、いろんな教師と面談などをしながら、信頼できる人を選びましょう。